ELYZA、日本語特化LLM「Llama-3-ELYZA-JP」シリーズを発表

株式会社ELYZA（代表取締役：曽根岡侑也）は、2024年6月26日に最新の大規模言語モデル（LLM）「ELYZA LLM for JP」シリーズを公開しました。このシリーズは、Meta社の「Llama 3」を基に日本語対応を強化したもので、「Llama-3-ELYZA-JP-70B」と「Llama-3-ELYZA-JP-8B」の2つのモデルが含まれています。

主な発表内容

• 「Llama-3-ELYZA-JP-70B」は、他の商用グローバルモデルを超える性能を持ち、企業向けに提供予定。
• 「Llama-3-ELYZA-JP-8B」は、「GPT-3.5 Turbo」を上回る性能を持ち、研究および商業利用が可能な形で一般公開。
• ELYZAは、これらのモデルの提供を通じて、日本国内でのLLMの普及と研究開発を推進していく。

モデルの背景と開発プロセス

「Llama-3-ELYZA-JP」シリーズは、Meta社が開発した「Llama 3」モデルを基に、ELYZA独自の日本語追加学習を施して開発されました。これにより、本モデルは他のグローバルモデルよりも高い日本語理解能力を実現しました。

詳細なモデル情報

Llama-3-ELYZA-JP-70B

• 基となるMeta社の「Llama-3-70B」に対し、日本語の追加学習を実施
• 性能評価ベンチマーク「ELYZA Tasks 100」と「Japanese MT-Bench」において、高評価を獲得
• 主に企業向けのAPIサービスや共同開発プロジェクトを通じて提供され、デモ版サイトも公開中（デモ版サイト）
  

Llama-3-ELYZA-JP-8B

• Meta社の「Llama-3-8B」を基にした軽量モデルで、日本語対応が強化
• 性能は「GPT-3.5 Turbo」や「Claude 3 Haiku」に匹敵し、LLAMA 3 COMMUNITY LICENSEに準拠
• 研究および商業利用が可能な形で一般公開（公開モデル）
  

ELYZAの展望

ELYZAは、「Llama」シリーズの日本語対応強化に継続して取り組んでおり、今回の「Llama-3-ELYZA-JP」モデルでは「GPT-4」や「Claude 3 Sonnet」を上回る成果を達成。今後も、日本語特化のLLM開発を進め、国内でのLLMの普及と研究開発を促進する方針。

ELYZAについて

株式会社ELYZAは、「未踏の領域で、あたりまえを創る」という理念のもと、日本語の大規模言語モデルに焦点を当て、企業との共同研究やクラウドサービスの開発を行っている企業。最新技術の研究開発とコンサルティングを通じて、企業の成長を支援し、LLMの導入と実装を推進していいる。

会社概要

社名:　株式会社ELYZA
所在地:　113-0033 東京都文京区本郷3-15-9 SWTビル 6F
代表者:　代表取締役 曽根岡侑也
設立:　2018年9月
URL:　https://elyza.ai

出典: PR TIMES | ELYZA、「GPT-4」を上回る性能の日本語LLMを開発・公開