ChatGPT(チャットGPT)でエラーが頻発?原因と対処法を徹底解説
多様なテキスト生成能力を持つChatGPTは、個人からビジネスシーンまで幅広く活用されています。一方で、「エラーが出て利用できない」「思ったように使えない」といったトラブル事例も少なくありません。
突然のエラーにより使用が中断されるのは不便ですが、ChatGPTで発生するエラーは原因を理解し対処することで、再び利用できる場合がほとんどです。
この記事では、ChatGPTを利用したいのにエラーが出て使えないとお悩みの方へ向けて、それぞれの原因と対処法を解説します。
目次
- エラーの原因調査前に確認すべきこと
- ログイン時のエラー原因と対処法
- メールアドレス、又はパスワードが誤っている
- メールアドレスの認証が完了していない
- アカウントがロックされている
- 利用中のエラー原因と対処法
- 長文の出力が途中で止まる
- 返答が英語になる
- 「Too many requests~」と言われた
- 「Only one message at a time」と言われた
- 「This content may violate our content policy」と言われた
- 「We’ve detected suspicious behavior」と言われた
- 「The message you submitted was too long」と言われた
- 空白でエラーメッセージがない
- エラーコード(数字)が出る
- アカウント登録時のエラー原因と対処法
- メールアドレスが利用できない(「The user already exists」と表示される)
- 電話番号を登録できない
- アカウントの確認メールが届かない
- ChatGPTのエラー原因を特定するならヘルプを活用するのも手
エラーの原因調査前に確認すべきこと
エラーの原因を探る前に、最初にOpenAIのステータスページを確認しましょう。このページでは、ChatGPTのトラブル発生状況を確認することができます。
ChatGPTのエラー原因は、個人の環境に起因するものだけでなく、ChatGPTのシステム自体に起因するものも存在します。
「自分の環境が原因かと思ったら、実はシステム側の問題だった」という状況を避けるためにも、事前にステータスページをチェックしておきましょう。
上記をチェックしたうえでサーバーサイドに大規模なトラブルが起きていなければ、他の原因が考えられます。
ここからは、大規模トラブル以外のエラー原因と対処法について解説します。
ログイン時のエラー原因と対処法
「ログインしようとしたらエラーが…」
すぐ利用したいのに、思わぬエラーでイラっとしてしまうこともありますよね。
このセクションでは、ログイン時に起こり得る一般的なエラーと、それらを解決するための具体的なステップを紹介します。
メールアドレス、又はパスワードが誤っている
まず初めに、メールアドレス、パスワードに誤りがないか確認しましょう。
連続してパスワードを間違えた場合、アカウントがロックされてしまうこともあります。
絶対に合っていると思っていても、先頭・末尾の不要なスペースや、大文字・小文字違い、「-(ハイフン)」・「_(アンダーバー)」違い等がある場合があります。今一度確認しましょう。
メールアドレスの認証が完了していない
会員登録時のメールアドレス認証が完了していないと、エラーになります。
会員登録時には、登録したメールアドレス宛に認証メールが送信されます。このメール内のリンクをクリックして、メールアドレスの認証を完了させなければ、会員登録は完了していません。
認証がまだの場合は、認証メール内のリンクをクリックして認証を完了させてください。
もし認証メールが見当たらない場合は、迷惑メールフォルダを確認するか、メールアドレスが正しく登録されているかを再確認しましょう。
アカウントがロックされている
ChatGPTのエラーにログインができない「アカウントロック」があります。原因としては、連続でパスワード入力を間違えたり、メールアドレスを誤るなどのミスが考えられます。
一定期間ログインができなくなるため、再アクセスを繰り返さないように注意が必要です。
対処法としては、時間が経つまでログインを控える必要があります。多くの場合、時間が経過すると再度ログインすることが可能です。
利用中のエラー原因と対処法
ここでは、ChatGPT使用中に発生し得るエラーについて解説します。
とても便利なChatGPTですが、利用中にエラーが発生すると、作業が中断してしまい困りますよね。
しかし、たいていの場合、利用中に遭遇するエラーは原因を理解し適切な対応をとることですぐに解決可能です。
このセクションでは、ChatGPTの利用中によく見られるエラーの原因と、それらに対する効果的な対処法をわかりやすく解説します。
エラーが発生したときにすぐに確認できるように、この記事をブックマークしておくと便利です。
長文の出力が途中で止まる
ChatGPTの利用中、長文の出力が途中で止まるケースも珍しくありません。原因として、出力依頼のプロンプトや内容指示が長いなどが考えられます。サーバーへの負担を軽減するため、一定以上の長文では出力が途中で止まってしまう仕組みが原因です。
対処法としては、「続きを」と伝えるか、「生成を続ける」ボタンをクリックすれば、続きの文章を出力できます。
ただし、同じように一定以上の長文を出力したあとは再度停止するため、生成を続けるかどうかのリアクションをその都度行わなければなりません。
返答が英語になる
日本語でChatGPTのプロンプトを入力しても、まれに返答が英語になってしまうケースがあります。
この場合には、「日本語で出力してください」などと書き加えることで解消できます。
「Too many requests~」と言われた
「Too many requests~」 というエラーが表示された場合は、利用回数の超過や利用頻度の高さが原因です。利用頻度が高いとサーバーに負担がかかるため、利用を制限されてしまいます。
時間を置くことで制限は解除されるので、少し時間を置いてから再実行しましょう。
「Only one message at a time」と言われた
「Only one message at a time」 というエラーが表示された場合は、複数の処理を同時に進行していたり、複数タブを開いていたりなど、多重起動をしていることが原因です。同時進行はサーバーへの負荷が高まるため、一度に処理できるメッセージ数は1つに限られています。
1つのプロンプトを処理中は、ほかのメッセージを送らないようにしましょう。
「This content may violate our content policy」と言われた
「This content may violate our content policy」 というエラーが表示された場合は、ChatGPTのコンテンツポリシーに違反していることが原因です。
ChatGPTの具体的なコンテンツポリシーは以下のとおりです。
- 嫌がらせや暴力的コンテンツの作成
- 身体、経済的損害の恐れがある活動
- アダルトコンテンツ
- 悪意のあるマルウェア生成
- プライバシー侵害の行動
- 児童性的虐待
- 詐欺や盗作などの行動
これらの内容についてChatGPTとやりとりすることは控えましょう。
「We’ve detected suspicious behavior」と言われた
「We’ve detected suspicious behavior」 というエラーが表示された場合は、botだと誤って認識された可能性が原因です。対処法としては、VPNやモバイル通信などを利用してインターネット環境を一度変更すると、症状を解決できる可能性があります
「The message you submitted was too long」と言われた
「The message you submitted was too long」 というエラーが表示された場合は、入力したプロンプトの文字数が多すぎることが原因です。目安としては、8,000字前後が目安とされています。
対処法としては、プロンプトの文字数を削るか、制限にかからない文字数に区切って、複数回に分けて入力する方法があります。
空白でエラーメッセージがない
ChatGPTで特にエラー表示もなく、空白で正しく動作しない場合は、ブラウザやブラウザの拡張機能などが原因になっている可能性があります。
正しく動作しない場合は拡張機能をオフにしたり、ChromeやEdgeなどのブラウザに変更したりしてみましょう。
エラーコード(数字)が出る
ChatGPTの利用でエラーコード(数字)が表示され、正しく動作しない事例もあります。
これらのエラーが表示された場合、ユーザーがエラーを解消することは困難な可能性が高いです。
画面を更新する、しばらく時間を置く等しても改善されない場合は後述のヘルプから問い合わせるのがいいでしょう。
- 401
- 404 - Incorrect API key provided (提供された API キーが正しくありません)
- 404 - You must be a member of an organization to use the API (API を使用するには組織のメンバーである必要があります)
- 429 - Rate limit reached for requests (リクエストのレート制限に達しました)
- 429 - You exceeded your current quota, please check your plan and billing details. (現在の割り当てを超過しました。プランと請求の詳細を確認してください。)
- 429 - The engine is currently overloaded. Please try again later. (エンジンは現在過負荷になっています。 後でもう一度試してください。)
- 500 - The server had an error while processing your request. (リクエストの処理中にサーバーでエラーが発生しました。)
出典: API Error Code Guidance / OpenAI
アカウント登録時のエラー原因と対処法
ChatGPTのアカウントを登録できない事例もまれに見かけられます。
ここでは、ChatGPTのアカウント登録で「メールアドレスが利用できない」「電話番号を登録できない」「確認メールが届かない」場合の原因と対策を紹介します。
メールアドレスが利用できない(「The user already exists」と表示される)
「The user already exists」などと表示される場合は、すでにメールアドレスが利用されている可能性があります。別のメールアドレスなどを利用して、再度アカウントが登録できるか試してみましょう。
電話番号を登録できない
ChatGPTのアカウント登録で使用する電話番号が認められない原因は、IP電話(050)など国を判別できない番号があげられます。ChatGPTは利用できる国が制限されており、制限国の電話番号などいくつかはChatGPTに登録することができません。
一方で、日本の電話番号なら登録できます。
また、ChatGPTで電話番号を登録できても、肝心の認証確認が行えない事例も少なくありません。原因としては、「SMSの受信設定」「キャリア回線の混雑」などが考えられるため、SMSアプリから迷惑通知に入っていないか確認したうえで、時間を置いて再度トライしてみるのをおすすめします。
アカウントの確認メールが届かない
ChatGPTで登録したメールに確認通知が届かない場合は、「登録したメールアドレスを間違えている」「迷惑メールに入っている」などの原因が考えられます。特に、迷惑メールに入っている事例も少なくないため、一度ご利用のメールアドレスから迷惑メール欄をチェックしてみましょう。
ChatGPTのエラー原因を特定するならヘルプを活用するのも手
ChatGPTのエラー原因にはさまざまな理由が考えられるため、エラーコードや通知文をもとに何が原因かを把握するのをおすすめします。ただし、場合によってはサーバーの負荷などが原因のケースもあり、ユーザーサイドでは何も対策できない可能性があるのも事実です。
冒頭でお伝えしたように、事前にステータスページで「システム側でトラブルが発生していないか」、確認するとエラーの対応にムダな時間を割かずに済むでしょう。
また、ChatGPTではOpenAIが提供する専用のヘルプページも登場しています。さまざまなケース別に、エラー原因や対処法を確認したり、チャットで問い合わせすることも可能です。
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