企業におけるChatGPT(チャットGPT)導入方法4選
AI技術の進化により、企業でのChatGPT(チャットGPT)の導入事例が増えてきました。
一方で、セキュリティやコストの観点でChatGPTの導入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、企業におけるChatGPT導入方法をセキュリティ・コストの観点で比較し、解説します。
あなたの職場にあった導入方法が見つかれば幸いです。
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目次
企業におけるChatGPT導入方法4選
この記事では、以下の比較表にある4つの導入方法をご紹介します。
1. 無料版ChatGPT ・ChatGPTPlusを利用する
セキュリティ…★ / コスト…★★★ / カスタマイズ性…★
一番コストを抑えて導入する方法はChatGPTをそのまま業務で使う方法です。
無料版なら0円、有料版でも月額20ドル(2,997円 2023年10月時点)で利用することができます。
コスト面では非常に魅力的ですが、この方法はセキュリティの観点でおすすめできません。
ChatGPTをそのまま利用する場合、個別設定をしていないと入力データが学習データとして利用されるリスクがあります。
従業員に設定を徹底すれば大丈夫とお思いかもしれませんが、簡単に設定を変更できてしまいますし、機能としても「履歴の閲覧ができない」等の制限が設けられてしまうのでおすすめしません。
2. ChatGPT EnterPriseを利用する
セキュリティ…★★ / コスト…不明 / カスタマイズ性…★
次にご紹介する方法は、ChatGPT Enterpriseを利用する方法です。
こちらは1つ目と同じくブラウザ上でChatGPTを利用する方法ですが、個人ではなく企業がOpenAIと契約を結び、セキュリティが強化された環境で利用できるという点が通常のChatGPTとは異なります。
入力データを学習しないことが約束されており、情報漏洩の観点で安全にChatGPTを利用することが可能になります。
ChatGPT Enterpriseでは管理者向けに管理画面が提供され、メンバーの一括管理や使用状況を把握するための分析ダッシュボードの閲覧が可能になります。
ChatGPTをアシスタントとして利用したい方、不定期業務で利用したい方におすすめです。
- アイデア出し
- メール、マニュアル、提案書等の文書作成
- プログラミングコードの生成
3. ChatGPT API を利用する
セキュリティ…★★ / コスト…★★(従量課金制) / カスタマイズ性…★★
既存のアプリケーションやサービスにChatGPTを組み込む場合におすすめなのが、ChatGPT APIを利用する方法です。
ChatGPT APIを利用すると、社内データ等の特定の情報を参照させたうえで回答させることが可能になります。
また、OpenAIは、API経由で送信したデータもAIの学習データとして利用しないことを約束しています。
次に紹介するAzure Open AIも同じようなことができますが、ChatGPT APIは特別な申請をすることなく、すぐに利用できることも魅力です。
機密情報以外のデータをChatGPTに学習させて利用したい方、手軽に定期業務を自動化したい方におすすめの利用方法です。
- カスタマーサポートの自動化
- ブログ記事作成サービス
4. Azure OpenAI Serviceを利用する
セキュリティ…★★★ / コスト…★★(従量課金制) / カスタマイズ性…★★★
最後にご紹介する方法はAzure OpenAI Serviceを利用する方法です。
ChatGPTをMicrosoft Azureというクラウド上で利用でき、これまでご紹介した方法の中で一番セキュリティの高い環境でChatGPTを利用できることが最大の魅力です。
Azure OpenAI Serviceでは、ChatGPTをブラウザ上で利用することも、API経由で利用することも可能です。
もちろん、ChatGPTに渡したデータが学習データとして利用されることもありません。
トレーニングデータをセットすれば、あなたの会社・業務・タスクに特化したモデルを作成することも可能になります。
唯一の欠点は、Azure OpenAI Serviceは利用するまでに申請が必要で、利用可能になるまでに時間がかかる場合があることです。
機密データを利用したい方や、モデルをカスタマイズしたい方におすすめです。
- 機密データの処理
- 顧客サービスチャットボット
まとめ
ChatGPTを企業で導入する際には、コストやセキュリティ、利用シーンを踏まえて、最適な方法を選択することが重要です。
無料版ChatGPTやChatGPT Plusを利用する方法は低コストで導入できることが魅力ですが、セキュリティ面での懸念があります。
一方、Azure OpenAI Serviceは、金銭的、時間的コストがある反面、ビジネス利用におけるセキュリティやカスタマイズのニーズに応えることができます。
それぞれの方法のメリット・デメリットを比較検討し、自社に最適な導入方法を選びましょう。
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