ChatGPTウェブブラウジング機能「Browse with bing」が再登場！使い方や業務を効率化する活用例を紹介

2023年7月3日（米国時間）に一時停止となっていた「Browse with Bing」機能が、2023年9月28日に再リリースされました。
この記事では、その「Browse with Bing」機能の使い方と活用方法を詳しく解説します。

ウェブブラウジング機能「Browse with Bing」とは

「Browse with Bing」は、Bingの検索エンジンを通してChatGPTが最新の情報を取得し、回答の生成に活用する機能です。
通常のモードでは2021年9月までの情報しか学習していないため、「今日の天気は？」といった最新の情報に関する回答ができなかったり、不正確な回答が生成されることがありました。

「Browse with Bing」機能を有効にした場合

回答とともに参考にしたサイトのリンクも表示されるため、ファクトチェックを簡単に行うことができます。

「Browse with Bing」が停止されていた理由

ウェブブラウジング機能は一時的にサービスが停止されていました。その主な理由は、有料コンテンツの内容がChatGPTユーザーによって閲覧可能となるなど、開発者の意図しないコンテンツが取得されるリスクが存在したためです。

We've learned that ChatGPT's "Browse" beta can occasionally display content in ways we don't want, e.g. if a user specifically asks for a URL's full text, it may inadvertently fulfill this request. We are disabling Browse while we fix this—want to do right by content owners.

— OpenAI (@OpenAI) July 4, 2023

この問題は再リリースに際して解消されたと考えられます。

「Browse with Bing」は無料で使える？

2023年9月28日現在、「Browse with Bing」機能はChatGPT PlusとEnterpriseの有料プランに加入しているユーザーのみ利用が可能です。ですが、全ユーザー利用できるようになるとの発表もあったため、何らかの形で無料ユーザーにも提供されるようです。

ChatGPT Enterpriseプランの価格や特徴を以下で解説しているので、ぜひこちらもご覧ください。

企業向けプラン誕生！ChatGPT Enterpriseの特徴や価格を徹底解説！

業務ではどのように活用できる？活用例は？

「Browse with Bing」は最新情報にアクセスできるため、市場調査や競合分析、トレンドやニュースの追跡など幅広い場面で活用できます。
以下に活用例の一部を紹介します。

市場調査や競合分析

新製品のローンチや競合企業の最新の戦略をリアルタイムで取得することが可能です。さらに、特定のキーワードやフレーズを使用して、市場のサイズや成長率、顧客の評価やフィードバックなどの詳細な情報を検索することができます。

業界のトレンドやニュースのキャッチアップ

新しい技術の導入、業界の規制変更、重要な取引や提携のニュースなど、業界の最新情報をリアルタイムで取得することができます。この情報は、戦略の策定や意思決定の際の重要な参考資料となります。また、多様な情報源からのデータを取得することで、より幅広い視点からの分析や判断が可能となります。

海外の情報収集

インターネットの情報を取得できるため、海外の情報収集も簡単に行うことができます。海外の情報収集の際にネックになる言語の壁も、ChatGPTを活用することで日本語に翻訳してくれるため効率的に最新情報を取得することができます。

「Browse with Bing」の使い方

「Browse with Bing」機能の設定を有効にする

画面左下にある…マークをクリックし、「プラス設定&ベータ」を選択します。
次に「ベータ機能」の中から「Bingで閲覧」を有効にします。

もしChatGPTの言語設定が日本語以外の場合、上記の画像と表示が異なる可能性があります。
日本語設定をまだ有効にしていない方はぜひ、以下の記事を参考にして日本語設定を行ってみてください。

最新情報！ChatGPTを日本語で利用する方法！新機能の言語設定について解説

チャット画面で「Browse with Bing」機能に切り替える

上記の設定が完了したら、つづいてチャット画面を開きます。
画面上部の「GPT-4」ボタンをクリックし、「Browse with Bing」を選択するとブラウジング機能を使うことができます。

「Browse with Bing」で最新のニュースをまとめてみた

ChatGPTの最新ニュースを教えてください

ChatGPTには音声・画像認識機能が追加され、ユーザーはChatGPTに画像を送って内容を見てもらったり、合成音声のChatGPTと会話をすることができるようになりました。この機能はChatGPT PlusまたはChatGPT Enterpriseサービスを利用している人に限定して提供され、iOSとAndroidでは2週間以内に提供が開始され、Webバージョンでも近々画像認識機能が使えるようになるとのことです​1​。

飲料大手のダイドーグループホールディングスはChatGPTを速やかに導入し、わずか3カ月で社内AIを開発することができました。この取り組みは、経済産業省が推進する「DX認定事業者」に認定されたことを受けて行われ、代表取締役社長の高松富也さんは、組織改革の一環としてChatGPTの導入を推進しました​2。

ゴートマン合同会社は、ChatGPT（GPT-4）を利用してLINE公式アカウントのお客様からのお問い合わせ対応を自動化するLINE専用のAIチャットボット「AI接客ハナコ」の提供を開始しました。このチャットボットは、ChatGPTと自社データを連携し、LINE上に独自のテクノロジーを活用してお申込みから最短3営業日で設定可能となっています​3​。

このように簡単なプロンプト1つで最新ニュースを取得することに成功しました。
プロンプトをより工夫すれば自分の意図した情報に柔軟にアクセスすることができそうです。

また、ウェブブラウジング機能は今回紹介した「Browse with Bing」以外でも利用可能です。
以下ではその中の1つの「WebPilot」について紹介しているので、ぜひこちらも活用してみてください。

情報収集が劇的に楽になる！？ChatGPTプラグイン【WebPilot】を徹底解説